2020年8月、奥多摩にある川苔山を目標に登山に出かけました。2017年の11月に1度行った事があって、沢沿い歩きと、その先にある百尋の滝が綺麗でもう一度行ってみようと計画しました。
その時は「奥多摩駅」から【東日原】行きのバスに乗り、「川乗橋」で下車。そこから川乗林道を経て川苔山へ。そして鳩ノ巣駅へ下山、というコース。行程も4〜5時間程度で登山道もわかりやすいため、初心者でも登りやすい印象でした。
その時の風景↓
今回も同じ行程で計画したんですが…。
登山道が通れない
2019年10月の台風の影響で奥多摩、山梨は主要道路が通行できなくなるほどの被害を受けました。そのほかの県も被害が多かったですよね。高尾山もいまだに通れない道もありますし。
被害のことをすっかり忘れてしまっていて、登山情報も確認せずに行ってしまいました。
登山当日。奥多摩駅から朝7時台のバスに乗り「川乗橋」を目指しましたが、バスはなんと、「川乗橋」をスルー。えっ!通り過ぎちゃったんですけどーっ!て思って慌てて次のバス停である「倉沢」で下車。その時点で何かおかしい、ていう違和感を感じました。だって、バスには人がいっぱい乗っているのに、降りたの私たちだけ(汗)
これ絶対やばいやつ〜って思い、急いで奥多摩の登山情報を調べます。すると、案の定、川乗橋から川乗林道は通れないとの情報がありました。
うーん、どうしようかなっぁ。さっきバスに乗ってる時、釣り場もちらって見えた気もするし、この辺の川で釣りでもして帰ろうかなぁ、なんて考えながら、とりあえず、バスで来た道を歩いて戻ります。
細〜いくねくねした県道を通行車に怯えながら歩くこと約30分。やっと川乗橋バス停”らしき”ところに到着。なぜバス停”らしき”ところなのか、というと、バス停が見えないようにカバーで覆われてたから!なので全然バス停に気づかなかったですよ。バス停、写真に撮っておけばよかった。
その異様なバス停を見て、え、やべっ、って思ってたら登山口の入り口にこの表示。
私達が行こうとしてたこの赤のルート全然通れない…。うん、やっぱりそうですよね、私もさっき登山情報で確認したところですよ。
鳥屋戸尾根を登る
奥多摩駅まで今バスで通った県道204号線(日原鍾乳洞線)を奥多摩駅まで戻ろうかとも考えましたが、登山することにしてみました。
私は登山をするときには「山と高原地図」のスマホ用アプリを使用していて、それを見ると、川乗橋からの登山道がもう1つあることがわかりました。その名は「鳥屋戸尾根」。
ただ、ルートが点線表示なのですよ。これ、私の経験上、登山道があまり整備されていない道なのです。点線の正式なルールは今度調べてみます。
しかも登山道のコースタイムの記載がなし。標高差を見ると1030m。鳥屋戸尾根を登り切るのに3時間、そこから川苔山を経由して鳩ノ巣駅まで降りるのに6〜7時間ぐらいだなぁ、ということで、まだ朝の8時だし、とりあえす行ってみるか!ということで、鳥屋戸尾根から登ることにしました。
不安だらけの山行
1番の心配は、水とスマホのバッテリー残量でした。8月の暑い時期(比較的奥多摩は都内よりは涼しかったですが)、持っていたのは1.5l。食べ物はコンビニでおにぎり・パンをお昼ご飯として持っていたのと、いつも持っていく非常食を携帯していたのでなんとかなるかなぁと。あとはスマホのバッテリー!そしてこの日一緒に登った人も、バッテリーの充電が不十分、という、なんとも不安だらけの山行。
結果、鳩ノ巣駅まで8時間半かかりましたー。やはり登山道はわかりにくい部分があって、3回ほど道迷いしました。水が明らかに足りないので、最短、最速で帰還したく、川苔山山頂はスルーしました。山行中、綺麗な景色も多々みることができましたし、十分満喫?しましたしね。水は全然足りなかったです。我慢しながら飲んでなんとかゴール。バッテリーは最初っから機内モード✈︎でなんとかギリギリもってくれました。
GPS対応の登山地図に感謝
鳥屋戸尾根を歩いてる間、全く人に会わなかった不安と、自分の目標の場所までどのぐらいの時間がかかるのかが気になって、しょっちゅう「山と高原地図」アプリを見ていたので、ルートから外れても早めに元のルートに戻ることが出来て、本当に助かりました。
結構シンドイ山行でしたが、所々、尾根歩きが気持ちいい場所や、垣間見える奥多摩の山々が綺麗でした。
家に帰ってから「山と高原地図」の2020年版をダウンロードしました。すると、
ちゃんと「通行不可」の案内がありました。そして、鳥屋戸尾根のコースタイムも記載されてるではないか!点線表示は変わりませんが。
今回の登山で学んだこと。 ①登山情報は事前に確認する ②携帯のバッテリーを絶対に持っていく。③地図は最新版に更新する
登山をするに当たっては当たり前のことですが、ふと、気が抜けちゃう事ってあると思います。私がいい例です。でも大事な事なので、必ず確認するようにしましょうね。
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